【甲斐駒ヶ岳】黒戸尾根~七丈小屋で年越し

山・自然
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序章

年末年始のお休みはどこに行こうかな~?と11月入った頃から考えてて、以前から興味のあった黒戸尾根と一度泊まってみたいと思っていた七丈小屋…そうだ甲斐駒ヶ岳が良いんじゃない!
相方にお伺いしてみたらOKがでたので、早速、山小屋に予約の電話を入れた♪

別の日に山友にその話をしたら、黄連谷に行きたいらしく食い付いてきた!(笑)
私も黄連谷はチャンスがあれば行きたいと思っていたけど、まだアイスクライミングは技術、経験、全てが足りてないので黄連は頭に無かったが、山友がナビしてくれるならトライ出来るかも?トライする?と前のめりになってアックスとかも揃えていったが、今冬は雪が多くて狙っていた右俣は既にシーズンが終わってるようだった。

意気揚々とアックス、スクリューと揃えてたので残念な感じでもあったが、アイスの「いろは」も分かっていないので今回は行かなくて実際は正解と思う。しかも後記するが、年末年始は爆風だったので無理だったし。

黒戸尾根~七丈小屋へ

年末年始の天気予報は晴れ…ですが、風がヤバイ。予報で風速30m/sオーバー…台風じゃん。
て、ことで宿泊予約キャンセルも頭を過ったけど、折角なので行けるとこまで行ってみようと出発。
日本三大急登とのことだけど、森の中をゆるやかにダラダラと道が続く。長いには長いけど急登ではない。情報では梯子が続くとあったので後半かな…。
森の中は風が強い感じもなかったので「山影だから?」「まだ吹いてない?」とか思いながら歩みを進めるも、最近はクライミングばかりで歩いてないせいか、小屋泊装備とはいえ多少の歩荷のせいか足取りが重くなってきた。
林道を渡って下る辺りから風が強くなってくると同時に登りの斜度が増し、情報通り梯子が連続してきた。梯子は一段一段が丸太を半分にきったようなデザインの金属で持ちやすいのか持ち難いのか微妙な感じ…。
最後に鎖のついた岩場がでてきた。左足側に顕著な足置きがなく鎖に頼る感じだったのですが、疲れがたまってるせいか鎖を持つ手が辛くて私にとって、この日ここが一番の核心部となりました。

そこを登るとすぐに小屋、小屋の外でオーナーの花谷さんが笑顔で迎えてくれていました。

オーナーの花谷泰広さんは有名な登山家、優秀な登山家に贈られる国際的な賞であるピオレドール賞も受賞されたすごいお方です。そんなすごい方ですが、小屋周りの整備から配膳、電気や暖房管理など自ら行い、気軽に話しかけてくれる気さくな人柄です。七丈小屋に行けばそんなすごい方と高確率(?)でお会いすることが出来ます。長い黒戸尾根ですが、この方に会うだけでも価値ありますよ。

七丈小屋で年越し新年を迎える

私たちの小屋は新しく建てられた第二小屋、コロナ対応で一人一人のスペースが広く上下に分かれたロフト型。室内はストーブでとても暖かく荷物置き場も確保されており快適でした。
こちらは味わいのある第一小屋内↓

第二七丈小屋
清潔度:★★★★★ 快適度:★★★★☆ 
※ストーブに近く上段だったからかも知れませんが、夜中は結構暑くなります(冬山で贅沢な悩み?)

夕食は冬季の定番メニューらしいソーセージカレーにサラダ、それに加えて年末特別メニューの年越しそばとお酒の振る舞いがありました。写真にはソーセージが乗っかってませんが、この後焼きたてをカレーの上に乗っけてもらいました。カレーはお代わりできます!

通常は20時就寝ですが、この日第一小屋は22時頃まで宴会モード。お酒も無償で振舞われた模様です。
模様とは…相方の体調がイマイチで私も久々の高所で少しのお酒でぷち頭痛発症(汗)早々にお休みしちゃったのでした。

翌朝も良い天気でしたが、明け方から予報通り激しい風音が。早朝に数人が果敢に甲斐駒山頂を目指して出発しましたが、立ってることも出来ないほどの爆風で8合目までも行けなかったとのこと。
私たちも行ける所まで行ってみようかと思っていたのですが、その様子でトライもせずにやめました。

なので、小屋前からご来光を眺め、朝食の稲荷弁当(お稲荷さんがぎゅうぎゅうに詰まって食べ応えあり)とおしるこをのんびり食べました。下山の挨拶に第一小屋によったら新年の特別な振る舞いで(朝食で結構お腹が満たされていたけれども)お雑煮とぜんざいまで頂きました。地元の方が作られたお雑煮のお餅がとても美味しかった。

花谷さんに挨拶して、再び長い長い下り道。登りで核心部と思ってた場所は、疲れがないからか核心部ではなくなっていました。登りと違い青空が広がり富士山も見える!風が強いのだけが難点ですが…。

今回、天候で山頂に立てませんでしたが、元旦から次のシーズンは黄連谷から山頂を目指すという気の早い目標ができました。

次のシーズンまで待たずとも機会があればグリーンシーズンに普通の登山や沢登りでもお邪魔したいな~と思います。



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